節句ニュース
林直輝氏講演会 開催!
令和4年11月28日(月)日本人形文化研究所 所長 林 直輝氏をお迎えし、「五節句文化の継承と今後の取り組みについて」と題して講演頂きました。コロナ禍の中ではありましたが参加者は、会場に6名、オンラインで24名とご参加頂きました。
林氏は、テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」に出演されており、当会の事業「五節句飾り展示物製作プロジェクト」で企画・製作に携わって頂いております。その飾りのコンセプトやプロジェクトの製作過程についてお話を頂きました。また、会員からの質問などにも快くお答え頂き、和やかな講演会となりました。
講演終了後、「節句業界関係者が自ら節句行事を行い、楽しむ事が大事である」という姿勢が問われていると感じました。
広報委員会 小田洋史
令和4年9月9日『重陽の節句』(菊の節句)
九月になりました。来週の九月九日は「菊の節句」とも呼ばれている『重陽の節句』となります。今年は、当会の『五節句飾り製作プロジェクト』で製作した「重陽の節句飾り」を掲載させて頂いております。
【重陽の節句とは】
日本には古来、季節の変わり目などの大切な日に厄除けと無病息災を願う節句行事があります。九月九日の重陽の節句は、古代中国で吉数(陽数)とされた奇数最大の「九」が月と日に重なることから、その日を「陽が極まって陰を生ずる」危険日と考えたことに由来します。厄除けのために茱萸(しゅゆ)を挿した袋を身に着けて山に登り、不老長寿をもたらすとされた菊花酒を飲むという中国の行事にちなみ、日本の宮中でも、平安時代から茱萸袋(ぐみぶくろ)を御帳(みちょう)に掛けて邪気を祓い、菊花を浮かべた酒を酌み交わす宴が催されました。
こうした習わしから「菊の節句」とも呼ばれる重陽の節句は、ちょうどその頃の祝日である「敬老の日」とともに、老人を敬愛し、長寿を祝うにふさわしい行事といえましょう。
節句飾りは、漆芸や染織、造花など、日本の誇るべき様々な伝統工芸の粋を集めたものであり、長い歴史のなかで育まれてきた高度な技術とともに、独自の美意識を伝えています。
一般社団法人 日本の節句文化を継承する会
広報委員会
令和4年 7月 7日『七夕の節句』(笹竹の節句)
7月になりました。来週7月7日は、短冊に願いを込めて笹竹に吊るす、『七夕の節句』です。今年は、当会の『五節句飾り製作プロジェクト』で製作した「七夕飾り」を掲載させて頂いております。
【七夕の節句飾り】 日本には古来、季節の変わり目などの大切な日に厄除けと無病息災を願う節句行事があります。七月七日の七夕の節句は、古代中国の魔除けの風習に端を発し、やがて牽牛星(彦 星)と織女星(織姫)が一年に一度だけ出会うという二星伝説と結びつき、技芸の上達を祈る祭り(乞巧奠)として奈良時代の日本へ伝わりました。
日本では、神の衣を織る棚機女(たなばたつめ)の伝説とも融合して、七夕(しちせき)を「たなばた」と呼び、天の川 を渡る舟の舵にちなんで梶の葉に和歌を書き、陰陽五行にもとづく五色の糸や絹織物を星 に供えます。江戸時代からは、特に子どもが短冊や色紙などを吊るした笹竹を屋外へ立て、習字や裁縫の上達を願うようになり、現在では様々な願いを星に託す行事となっています。節句飾りは、日本の誇るべき様々な伝統工芸の粋を集めたものであり、長い歴史のなかで 育まれてきた高度な技術とともに、独自の美意識を伝えています。
現在、連日の猛暑や新型コロナウィルス感染症と大変な時世ではありますが、皆様が少しでも過ごしやすい『七夕の節句』を楽しんで頂けるように祈念致しております。
一般社団法人 日本の節句文化を継承する会 広報委員会
令和4年度 定時総会 開催報告
一般社団法人日本の節句文化を継承する会
令和4年度 定時総会 6月28日 開催報告
【総会の出席者(定足数)について】
正会員数98名、
出席59名(内委任状による出席57名)
過半数の出席により本総会は成立
【議事報告について】
定款第16条により、徳永深二代表理事が議長に就任
正会員からの新議題提出が無く、第3号議案は削除
(第1号議案)令和3年度 事業報告・決算報告 承認の件
出席正会員 賛成2名 反対0名
委任状による議決権行使 賛成57名 反対0名 異議なく可決承認
(第2号議案)令和4年度事業計画(案) 収支予算(案)承認の件
出席正会員 賛成2名 反対0名
委任状による議決権行使 賛成57名 反対0名 異議なく可決承認
以上
(報告 専務理事 柴崎 稔)
令和4年定時総会資料配信のご案内
令和4年度 一般社団法人日本の節句文化を継承する会 定時総会資料一覧(要パスワード)
ダウンロードはこちらからどうぞ
https://drive.google.com/file/d/171rxJRcWXJluDTdnhp76rFw89ei_lqSU/view?usp=sharing
資料開封時のパスワードは、正会員へ郵送済みの総会案内をご確認願います。
専務理事 柴崎 稔
令和4年 5月5日『端午の節句』(菖蒲の節句)
明日は、5月5日『端午の節句』となります。
今年も『端午の節句』についてご案内させて頂きます。
古来より端午の節句は、厄除けの大事な日でした。鎌倉時代から武家政治へと移り変わり、武士の間では、尚武(しょうぶ=武の精神)の気風が強く、「菖蒲」と「尚武」をかけて、端午の節句を尚武の節目として盛んに祝うようになりました。江戸時代に入ると、5月5日に男の子の誕生を祝い、武士の精神的な象徴である鎧・兜や幟旗(のぼりばた)などを飾って、その子の健やかな成長と家の繁栄を祈りました。やがて民間にも広がり、大きな作り物の兜や武者人形、紙の幟旗など飾るようになりました。
また、外に飾る飾りとして鯉のぼりがあります。その昔、鯉が登龍門という滝を登りきると龍になって天に昇るという伝説があり、男の子が健康に育ち、出世して立派な人になってほしいという願いを込めて飾られました。
男の子が健やかに、たくましく育ちますように、病気や事故なく幸せな人生を過ごせるようにとの願いが込められた飾りは、周りの人たちの温かな想いが形となったものであり、子供の誕生を心から喜び、祝う日本の伝統行事の一つとなって現在も伝わっています。
今年の連休もイベント等が元通りの状況ではありませんが、皆様に置かれましては、お体にはご自愛頂きたいと願っております。
日本の節句文化を継承する会 広報委員会