節句ニュース
一般社団法人 日本人形協会 第50回通常総会&50周年記念祝賀会
日頃からご協力頂いている一般社団法人日本人形協会『第50回通常総会』が8月23日(水)東京の上野精養軒にて開催されました。創立から50周年目を迎えられた日本人形協会と弊会も10周年を迎える年の為、記念講演として「ユネスコの使命と文化遺産保護~五節句文化の継承について~」と題して、野口昇様を講師としてご講演頂きました。講演もユネスコの概要、ユネスコと文化遺産保存/国際文化協力についての主な動き、ユネスコ無形文化遺産について等の内容で講演頂きました。弊会の目標の1つでもある「五節句文化をユネスコ無形文化遺産に登録する」活動のヒントとなった貴重な講演となりました。 その後、両会会員を交えた『50周年 記念祝賀会』も盛大に執り行われました。
広報委員会 小田洋史
令和5年7月7日 『七夕の節句』(笹竹の節句)
7月になりました。 今週7月7日は、短冊に願いを込めて笹竹に吊るす、『七夕の節句』です。
【七夕の節句飾り】
日本には古来、季節の変わり目などの大切な日に厄除けと無病息災を願う節句行事があります。七月七日の七夕の節句は、古代中国の魔除けの風習に端を発し、やがて牽牛星(彦 星)と織女星(織姫)が一年に一度だけ出会うという二星伝説と結びつき、技芸の上達を祈る祭り(乞巧奠)として奈良時代の日本へ伝わりました。 日本では、神の衣を織る棚機女(たなばたつめ)の伝説とも融合して、七夕(しちせき)を「たなばた」と呼び、天の川 を渡る舟の舵にちなんで梶の葉に和歌を書き、陰陽五行にもとづく五色の糸や絹織物を星 に供えます。江戸時代からは、特に子どもが短冊や色紙などを吊るした笹竹を屋外へ立て、習字や裁縫の上達を願うようになり、現在では様々な願いを星に託す行事となっています。節句飾りは、日本の誇るべき様々な伝統工芸の粋を集めたものであり、長い歴史のなかで 育まれてきた高度な技術とともに、独自の美意識を伝えています。
現在、猛暑や豪雨と大変な時世ではありますが、皆様が少しでも過ごしやすい『七夕の節句』を楽しんで頂けるように祈念致しております。
一般社団法人日本の節句文化を継承する会 広報委員会
画像の飾りは、当会で製作した「七夕飾り」です。
令和5年度 定時総会 開催報告
令和5年6月23日(金)11時~12時 株式会社徳永鯉のぼり 会議室にて
「令和5年度 定時総会」が以下の通り開催されました。
【総会の出席者(定足数)について】
正会員数93名、出席64名(内委任状による出席62名)
過半数の出席により本総会は成立
【議事報告について】
定款第16条により、徳永深二代表理事が議長に就任
正会員からの新議題提出が無く、第5号議案は削除
(第1号議案)令和4年度 事業報告・決算報告 承認の件
出席正会員 賛成2名 反対0名
委任状による議決権行使 賛成62名 反対0名
出席正会員の過半数の賛成により可決承認
(第2号議案)理事及び監事選任(案)承認の件
出席正会員 賛成2名 反対0名
委任状による議決権行使 賛成62名 反対0名
出席正会員の過半数の賛成により可決承認
(第3号議案)令和5年度事業計画(案) 収支予算(案)承認の件
出席正会員 賛成2名 反対0名
委任状による議決権行使 賛成62名 反対0名
出席正会員の過半数の賛成により可決承認
(第4号議案)当法人の事業年度変更(案)承認の件
出席正会員 賛成2名 反対0名
委任状による議決権行使 賛成62名 反対0名
正会員の3分の2以上の賛成により可決承認(定款変更案件)
以上
報告 専務理事 柴崎 稔
定時総会資料配信のご案内
定時総会資料配信のご案内
令和5年度 一般社団法人日本の節句文化を継承する会
定時総会資料一覧(要パスワード)
ダウンロードはこちらからどうぞ
https://drive.google.com/file/d/1aIbpX8dWoPN_lqnQ85JiCU6PxPsOE7hX/view?usp=drive_link
資料開封時のパスワードは、正会員へ郵送済みの総会案内をご確認願います。
令和5年3月3日『上巳の節句』(桃の節句)
三月に入りました。三月三日『上巳の節句』(桃の節句)の時期となります。
今年は、当会の『五節句飾り製作プロジェクト』で製作した「上巳の節句飾り」を掲載させて頂いております。
日本には古来、季節の変わり目などの大切な日に厄除けと無病息災を願う節句行事があります。三月三日の上巳の節句には、江戸時代より女児の誕生を祝い、健やかな成長と人生の幸せを願って、雛人形を飾ります。男女一対の雛人形は、夫婦雛とも呼ばれ、その仲睦まじい姿に、家庭の平和と子孫繁栄を祈る心が込められています。
なかでも、男雛と女雛がともに立ち姿の「立雛」は最古式の雛人形といわれ、人間の姿が単純化され、象徴的に表現されています。それは、紙などで人のかたちを作ったものに災厄を託して身代わりとする古代からの風習を引き継ぐとともに、祈りを込める対象として、あえて特定の人間像ではない抽象表現を求めたためと考えられます。
節句飾りは、染織や漆芸、金工など、日本の誇るべき様々な伝統工芸の粋を集めたものであり、長い歴史のなかで育まれてきた高度な技術とともに、独自の美意識を伝えています。
一般社団法人日本の節句文化を継承する会 広報委員会
令和5年1月7日『人日の節句』(七草の節句)
皆様、新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
令和五年一月になりました。今週の一月七日は「七草の節句」とも呼ばれている『人日の節句』となります。今年は、当会の『五節句飾り製作プロジェクト』で製作した「人日の節句飾り」を掲載させて頂いております。
日本には古来、季節の変わり目などの大切な日に厄除けと無病息災を願う節句行事があります。一月七日の人日の節句には、古代中国において七種の野草を入れた羹(あつもの)(汁物)をつくり邪気を祓う風習がありました。日本でも平安時代より、新年には野に出て若菜を摘んで羹とする風習があり、これらが習合して江戸時代より広く七草粥を食し、一年の健康を願うようになりました。 正月には、凧揚げや独楽回し、羽根突きなど屋外で楽しむ伝統的な遊びが多くあります。それらは新春に災厄を祓い、その年の幸せを神に祈ったり、吉凶を占ったりした名残りと考えられており、そこから凧や羽子板は新年を寿ぐ縁起物としても飾られるようになりました。 節句飾りは、日本の誇るべき様々な伝統工芸の粋を集めたものであり、長い歴史のなかで育まれてきた高度な技術とともに、独自の美意識を伝えています。
広報委員会 小田洋史