令和4年 7月 7日『七夕の節句』(笹竹の節句)

 7月になりました。来週7月7日は、短冊に願いを込めて笹竹に吊るす、『七夕の節句』です。今年は、当会の『五節句飾り製作プロジェクト』で製作した「七夕飾り」を掲載させて頂いております。

【七夕の節句飾り】                                                  日本には古来、季節の変わり目などの大切な日に厄除けと無病息災を願う節句行事があります。七月七日の七夕の節句は、古代中国の魔除けの風習に端を発し、やがて牽牛星(彦 星)と織女星(織姫)が一年に一度だけ出会うという二星伝説と結びつき、技芸の上達を祈る祭り(乞巧奠)として奈良時代の日本へ伝わりました。

日本では、神の衣を織る棚機女(たなばたつめ)の伝説とも融合して、七夕(しちせき)を「たなばた」と呼び、天の川 を渡る舟の舵にちなんで梶の葉に和歌を書き、陰陽五行にもとづく五色の糸や絹織物を星 に供えます。江戸時代からは、特に子どもが短冊や色紙などを吊るした笹竹を屋外へ立て、習字や裁縫の上達を願うようになり、現在では様々な願いを星に託す行事となっています。節句飾りは、日本の誇るべき様々な伝統工芸の粋を集めたものであり、長い歴史のなかで 育まれてきた高度な技術とともに、独自の美意識を伝えています。

現在、連日の猛暑や新型コロナウィルス感染症と大変な時世ではありますが、皆様が少しでも過ごしやすい『七夕の節句』を楽しんで頂けるように祈念致しております。

一般社団法人 日本の節句文化を継承する会 広報委員会

2022-07-02 | Posted in ニュース, 節句ニュース

一般社団法人 日本の節句文化を継承する会