令和2年 5月5日 端午の節句

5月になりました。

今年は、『新型コロナウィルス感染症』が世界に拡散し、色々な行事などが中止 又は、延期となっています。
自粛して出かける事も出来ず、連休を過ごす方々もおられると思います。
皆様に置かれましては、ご不安の事とお察し致しますが、何卒 健康にはご自愛下さい。

この様な時期ではありますが、少しお気を休めて頂ければと思い、5月5日「端午の節句」のご紹介をさせて頂きます。

古来より端午の節句は、厄除けの大事な日でした。鎌倉時代から武家政治へと移り変わり、武士の間では、尚武(しょうぶ=武の精神)の気風が強く、「菖蒲」と「尚武」をかけて、端午の節句を尚武の節目として盛んに祝うようになりました。

江戸時代に入ると、5月5日に男の子の誕生を祝い、武士の精神的な象徴である鎧・兜や幟旗(のぼりばた)などを飾って、その子の健やかな成長と家の繁栄を祈りました。やがて民間にも広がり、大きな作り物の兜や武者人形、紙の幟旗など飾るようになりました。また、外に飾る飾りとして鯉のぼりがあります。その昔、鯉が登龍門という滝を登りきると龍になって天に昇るという伝説があり、男の子が健康に育ち、出世して立派な人になってほしいという願いを込めて飾られました。

男の子が健やかに、たくましく育ちますように、病気や事故なく幸せな人生を過ごせるようにとの願いが込められた飾りは、周りの人たちの温かな想いが形となったものであり、子供の誕生を心から喜び、祝う日本の伝統行事の一つとなって現在も伝わっています。

今年は、ご自宅で時間を多く過ごされる分、ご家族皆様と五月飾りを飾り、お祝いされてみては如何でしょうか?

                      (文責)広報委員会 小田洋史

2020-05-01 | Posted in ニュース, 節句ニュース

一般社団法人 日本の節句文化を継承する会